2014年の夏、私は乳ガンの手術を受けました。
の続きをこちらで綴ますね。
手術が終わってみたら身体が管だらけ
2014年8月25日(月)手術当日
友達が2秒でアウトだった麻酔。
私も同じく瞬間で撃沈して、「終わりましたよ~」と呼びかける声で目が覚めました。
そのままストレッチャーで病室へ。
旦那がじ~っと、病室で待ってくれてました。
意識がだんだんはっきりしてくると右手の強烈なしびれを感じ始めました。
脇のリンパの切除で、右手を上げる体制でいたので、しびれが半端ないです。
胸と脇とは近いので、両方とも鉄板を当てられたようなかんじの痛みでした。
話すだけで疲れる感覚
一人病室に残されていた旦那はよっぽどしゃべる相手が欲しかったのか、なんや、かんやと話しかけてきます。
私も普通にしゃべっていましたが、すぐ疲れてきました。
話すことが「カラダに堪える」って今まであまりピンときたことがなかったのですが、話すだけで体力を消耗するということがよくわかりました。
元気な時にはわからない感覚ですね。
術後は点滴だけお水も飲むのもダメ。
起き上がることもダメ。
身体が起き上げることができない
尿管、点滴、足にはエコノミー症候群予防の空気で圧力をかける機械が膝から下で動いています。
管だらけ。
もちろん、寝返りもうてず。
ここで思いました。
元気なので終末医療のことまで考えてしまう
終末期、管で繋がれた状態は絶対イヤ。
自分で治療を選択できる病院が欲しいと。
生まれて初めて管に繋がれて
「終末期、管で繋がれた状態は絶対イヤ。自分で治療を選択できる病院が欲しい」
と切に願った次第です。
たった一晩で大袈裟なかんじもしますが、、、
こちらがぐったりしていたら、管も気にならないというかそれどころではないかもしれません。
ところが、変に元気なので、「外してくれ~」状態になるのです。
痛みは薬を使うほどでもなくて
痛みも薬が必要なほどではないので「痛かったらお薬だしますよ」とおっしゃってましたが、お断りしました。
その夜は1時間おきくらいに検温などチェックに看護師さんが頻繁に来られその度に起きるという「じっくり寝させて」状態。
こんな簡単な外科手術で当日、ショック症状や急変を起こす可能性があるのか?は素人目からみて疑問ですが、1%でも可能性があればこのような処置になるのでしょうね。
呼吸がゆっくりの私は警報音が鳴ります
おまけに私、人間ドックの心電図の時にいつも呼吸がゆっくりですねと指摘されているのですが、手術後につける機械にひっかかりすぐ「ピー」と警報音がなるのです。
「呼吸が遅くなってます」の音。
(よくドラマで亡くなる時に鳴ってる音)
この呼吸は、普通なので、、、というかその音がうるさいので看護師さんに思わず、「止めて」とお願いしました。
「元気に呼吸してますけど、、」
新人看護師さんの一存で消すわけにもいかず先輩の看護師さんを連れてきて検討。
音を切ってもらうことに。瞑想とかしていると呼吸はゆっくりスローペースになるほうが良いと思っているので、人間ドックで指摘された時は「よっし、やった~」というかんじだったのですが、、、、
まさか、機械がこんなに反応するとは、、、というかんじでした。
2014年8月26日(火)術後1日目
前日の手術当日朝から絶食、水分もダメで点滴のみでした。
特におなかもすいてこないので、このまま2~3日断食でもしたいな~と。
きっと、カラダの浄化にもうってつけと思ってましたら、、、
朝食を食べることができたら点滴を抜いてもらえるとか。。。。
いや~。別に食べたくないし。
かといって、点滴もイヤだし。
とりあえず、ちょっとだけ食べて針を抜いてもらうことにしました。
これね、、チクチクしてほんとイヤ。
なにをするにも邪魔だし。
朝の回診のあと、ネットを見たり本を読んだり、、、これでご飯が楽しみとかだったらいいのですが、、、
あ、あ、病院食
なぜに、あんなにご飯山盛りなのにおかずが、、、残念。
骨を抜く加工をされた小さい切り身のお魚。
そうよね、喉に骨が刺さったりしたら大変。
野菜は煮物中心。
ご年配の方、消化力が弱ってる方にはいいかも。
たまに朝食に果物があったらラッキー。
生のモノってそれくらい。
深刻な酵素不足
家では毎朝、人参とリンゴジュースを絞って飲んでいるので、あまりにも「酵素」が不足しすぎていて。
まぁ、病人用の食事なので、消化がよいものでないと、、、とわかりますが、、、
消化器系はすこぶる元気なので、物足りないのです。中身が。
出産の際、シェフがコースで運んでくれる豪華産院を選んでいたので、そことのギャップがありすぎて、、、
いえいえ、比べたらダメですが。。。
そのまま食欲は回復せず、結局1週間の入院で2㎏減りました。
2014年8月27日(水)
食べる楽しみはないのですが、術後2日目に下半身のみシャワーと洗髪ができるということでいそいそと浴室の予約表に名前を書きにいきます。
ただ、脇を切っているので、洗髪の時に手が上がるかな~と思ってまして。
恐る恐る上げてみると、、、、
つっぱり感はあるものの難なくシャンプーすることができました。
すんなり腕は上がったのシャンプーできました
その日はリンパを切除したことによって起こる可能性がある「リンパ浮腫」について看護師さんより説明がありました。
そういえば、手術の前に二人がかりで腕のサイズ、肩から何㎝下、肘から何㎝下というふうに細かく採寸してもらっていて
いざ、「浮腫」が起きた時のために術前のサイズを確認するようでした。
「センチネルリンパ節」といって乳がんんがリンパに飛んでいないかしらべる「見張り番」を先に切除して手術中に生検。
そこで転移が見つかると「腋窩リンパ節郭清」ごっそり切除されていまいます。
すると、「リンパ浮腫」になる可能性が高くなってきます。
リンパ浮腫とは
今まで流れていたリンパ液がうまく流れることができずに皮膚の下や皮下脂肪の部分にリンパ液が溜まり腫れてしまう状態。
一旦発症してしまうと完治が難しいらしいです。
なので予防方法を日常に取り入れることが大切とされています。
この時はまた、傷の痛みがあったのでわからなかったのですが、リンパ節を切除することで「痺れ」が切除した部位以外ででてきました。
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