おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子
たとえば10歳の時に自分がシニア世代になるなんて
想像できました?
私はおばあちゃんはずっとおばあちゃんだと
思ってました。
おばあちゃんの娘時代があるなんて想像しません
でした。。。
きっと、そんな感じなんです、「老いる」って。
想像できそうで「できない」のです。
Facebookでサクラコ先生が「この本オススメ」と
紹介されていたので、すぐ取り寄せて読んでみました。
若竹さんは63歳
息子さんの助言で55歳から小説講座に通いはじめ
8年の時を経て執筆。
デビュー作が2017年史上最年長で文藝賞を受賞。
遅咲きですが、人生100歳時代にぴったりの生き方ですね。
勇気をもらえます。
内容はご主人を亡くされ一人暮らしされている「日常」
なわけですが、この「日常」が一年365日続くという事実。
今、手帳にびっしり書き込みをしてあっちこっち
講座をしたり、ランチ会に行ったり、勉強に、、、と
予定がありますが、その手帳が真っ白になるであろう
近未来を想像できません。
いえ、したくないです。
なので、今、できることをだきるだけしているんだと
自覚できるようになりました(笑)
でも、そんな日が来るとしたら予習しておいた
ほうが良いと思います。
占いでもなんでも「天気予報」になるじゃないですか?
○年は雨が降るでしょうとわかっていたら
傘の準備をします。
それと、一緒で「来たるべき日の予習をする」
そんな一冊です。
主人公、桃子さんは
最愛のご主人を亡くされてから
あの世があると信じられるようになって
時間、空間を超えた、、、というか
時空を超えた感覚の話が続きます。
そのあたり決してスピリチュアルでないのですが
リアルな生活の上のスピリチュアルな話でした。